えとせとら
□此の世の理とは
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此の世の理とは
全て
全ての個が
おおよそ破る事の出来ぬ
それに無意識に
支配される
此の世の理とは
証し
今ここに生きている
生かされている刻印の痕
鼓動と呼吸が
音を立てて巡る様に
此の世の理とは
私
私の知る全ては
私だけで構築されて
世界は私だけの色
純潔を願い続けて前を見る
此の世の理とは
私を従え操り
共に生き死に急ぐ
めくるめく輪廻と解逅の
楽園
ゆきずりの犠牲と欲望
愛すべき痛み
そう
世界が私の色のみならば
その色を与えたのは
世界の鼓動が
私を包むと言うのなら
世界の全てが必然に
支配の先へ向かうなら
此の世の理とは
汝
私の理は、お前だ。
FIN
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あとがき≫
モノノ怪の退魔の剣と薬売りのお話。
分かりにくいですが、剣が優位に立って薬売りを利用していると言いつつ…実は
最終的に薬売りにされるがままの退魔の剣。(笑)