保管庫
□vol.101〜110
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Vol.101
12/17 19:55:35発行
『100万回生きた猫』という絵本が、すきだ。
白い猫に出会う前のトラ猫が自分を見ているようだ。と、泣いた。
白い猫を喪って目を覚まさなくなったトラ猫が自分と重なるようだ。と泣いた。
でも、私は生きている。トラ猫のようにはなれなかった。
『タイシタコトジャナイ』
自分にいいきかせようと、すればするほどに…渇れそうなくらい、涙が、とまらなく
なった。
でも、涙は渇れはしない。
白い猫は、トラ猫をおいて死ぬとき、何を考え、何を思っていたんだろう?
そんなこと考えながら、膝を抱えこんだ。