手枷足枷、愛は鎖。

□だいすき、
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「…憂……僕、風邪治ったんだよ」


なにか恥ずかしいのか、
朔は少し俯いて言った。

それが可愛くて
憂は内心クスリと笑ったが
わざと意地悪してしまう。


「だから?」


朔は「えっ」という表情をして
「あ、あの…だから…」と口籠もる。

ああ、可愛い。

可愛いと思ったら、
もっと意地悪してしまう。


「先約があるんだ。用がないならもう行くぞ」

「えっ…!?先約?誰とっ…?やだ憂、行かないでっ…」


きゅ、と抱き付かれ
憂の理性はぐらっと揺れる。

あぁ、馬鹿。お前って奴は……


「…嘘だよ。……するか?」


憂が不敵な笑みを湛えて囁くと
朔は顔をかあっと赤くして頷いた。



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