手枷足枷、愛は鎖。
□錯乱する思考
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「――…あああっ!!」
朔の体が動く度に
手首や足首に繋がれた鎖がガチャガチャと鳴る。
前回のことで
拷問用であっても薄めてあると
朔は耐えられることが分かっていたので
今回は原液を一口飲ませていた。
「――ふ、憂っ…なんで……っ?」
朔は涙を流しながら俺に問う。
しかし俺は何も答えなかった。
答えたところで何も変わらない。
それなら早く終わらせてしまった方がいい。
「……朔、さっき俺が聞いたことを忘れたのか?
白砂が次に遷都する予定の場所はどこだ。
こっちの質問に答えない者の質問には答えられない」
俺はそう言いながら
コックリングを嵌められたペニスを撫で上げる。
朔は掠れた声をあげた。
「ひぁっ…ンっ…そんなの、言え、な…アアッ!」
身を捩る朔の尿道にグッと爪を立てると
朔の体は電流が走ったように強張る。
「もっと酷いことしてもいいのか?」
「…っ憂……」
快感からか悲しみからか、
朔の目からまた涙がこぼれ落ちる。
俺は調教具の中から
アナルスティックを探し出しながら
先日の出来事を思い出していた。
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