手枷足枷、愛は鎖。
□幸せという名の
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「朔、傷はどうだ」
僕が着替えていたら、
憂が近付いてきてそう聞いた。
「えっと…もう包帯なくても大じょ―っひゃあ!?」
憂の生ぬるい舌で
ゆるりと傷跡を背中から肩の方へ舐め上げられ、声が裏返る。
「な、にっ…?憂…ちょ、あっ…」
「舐めれば治るっていうだろ」
そんな迷信絶対信じていないくせに
憂は僕の傷をなぞるようにぺろぺろ舐める。
「ふ…憂…それっ駄目…な、んか…ぁっ変な気分、なる…」
本当だった。
変な気分というか、体が変だ。
実を言うと、憂に触れられただけで快感にゾクゾクと肌が粟立つ。
「感じてるのか」
「――ぁあッ!?」
着かけの服の間から憂は手を差し込み、
胸の突起をつまんで引っ張る。
「早遊が催淫液を異常なほど入れたからな…。
敏感になってるんだろ」
「あっんぅっ憂…っ」
「もう濡れてるのか?早いな」
憂はそう言うと
ピクピク震える僕の体を抱き上げ、
広いベッドに移した。
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