小説

□愛したっていいじゃないか
1ページ/11ページ

(あぁ、私なにしてんんだろ。)

目の前にいる男の話しをボーっと聞きながら
私はため息をついた。

「それで、どうしたら・・・って聞いてますか?
相談屋さん?」

私はその言葉にすばやく反応した

「“相談屋”ではなく李山美佳と
呼んでください。」

美佳はキリッと男を睨んだ。

「あ、失礼しました。」

男は少し縮こまる。



(“相談屋”か。)

いつからそう呼ばれるようになったのだろう

小さい頃からおせっかいで中学生の頃には
たくさんの人から相談を受けていた。

高校になってもそれは続いた。

大学に入って少しだけ大きな相談を受けた

美佳はそれを難なく解決するとその話題が口コミで大学中に広まった「李山美佳はすばらしい“相談屋”だ」というのと一緒に。

そして、それからたくさんの人から相談を受けている。

そして今も、この男に相談されてると言うわけだ。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ