小説

□聖なる夜は
1ページ/1ページ

「綺麗だね。」

クリスマスのイルミネーションを見て

当たり前のことしか言えない私に

あたなは微笑んだ。

微笑んでいるけど、どこか悲しそう。

「来年も来たいね。」

彼が呟く。

それにはどこか不安が混じっていた。

未来のことなど誰にもわかりはしない。
来年のクリスマスには私たちは別れてるかもしれないのだ。

彼が不安に思ってることもたぶんそれだろう。

確かにそうだ。

でも、そんなの知らない。
そんなの、気にしない。

なぜかって?
私は今が大事だから。

未来のことなど誰にもわかりはしない。
だから、未来のことなど気にしても仕方が無いのだ。

それより、今はあなたとこの堂々と美しく、でもどこか儚げのイルミネーションを

二人で見れている。
そして、お互いを愛し合っている

ただ、それだけが大事。重要なのだ。

だから、そんなに悲しげな顔をしないで。。?

今は、今だけは笑って私を抱きしめて。


一緒にいれるときまで、一緒にいるから。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ