小説

□好きとか (笑)
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(その人と別れてからまだ1ヶ月しかたってないのかぁ。)

苦い思い出を思い出しながら美佳はカレンダーを見た。

あれからまた恋だの愛だのが
分からなくなっていた。
なんていうのだろう、
喪失感というわけでも無い
この気持ちは。

まだ中学生の頃、恋をたくさんしている友達に
「恋ってなんなのかなぁ」
と尋ねたことがある。
それぐらい分からなかった。

だが、友達は美佳をクスっと笑うと
「なに言ってんの?」
とかえされてしまった。

その人にとっては恋がわからないなんてありえないことなんだろう。
そう勝手に解釈してきたが。。。

「はぁー。」
美佳はため息をつくと時計を見た。

「そろそろ行かなきゃ。遅れちゃう。」
そう呟くと美佳はカバンを持って部屋をでた。
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