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□即席小話
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妖精(現パロ・甘)
くふふ〜と鼻を鳴らして私の首筋に顔を埋めてるのは佐助。私はソファーに背を預けて座ってたのにフラりとリビングに来た佐助が無理矢理に私とソファーの背もたれの間にゴソゴソ入ってきてそれからずっとベッッッタリ。
『…どーしたぁ?』
「んーん。なんでもない…なーいしょー」
視線をTVに向けたまま佐助に声をかけるもこんな調子で,私をふわりと抱きしめる腕にきゅっと力が加わったかと思えばまた鼻を鳴らして私の首筋に頬をすり付けてきた。………今日は甘えん坊さんの日?それとも変な物食べた?
『ねぇ…ホントどーしちゃったの?』
私にここまでベッタリなんて普段の佐助じゃ考えらんない!そう思って今度は顔だけを佐助に向けて問いただすと,佐助は幸せでトロトロに緩みきった表情で口を開いた。
「あのね?とある国では妖精を捕まえると幸せになるんだって。」
『ふーん。』
目に見えないものを信じない私は一気に興醒めし,視線をまたTVに戻した。すると今度は佐助が頬をプクッと膨らまし,つんと突き出した唇で私の首筋をはむりと挾みながら拗ねたように喋りだした。
「んもうッ!だーから言いたくなかったの!」
でもね…と続く佐助の言葉に私は苦笑い。
「アンタは俺様にとっちゃ妖精さんな訳よ。だからその妖精さんを捕まえた俺様ってば,すっごい幸せ者なの。」
そう言いながら頬を掠める佐助の唇がくすぐったくて,吐き出されたセリフも照れ臭くって胸のリズムが早まった―とある夜の出来事。
後書き
何処の国だか忘れちゃったけど妖精を捕まえると裕福になるだか幸せになるって言い伝えを思い出して突発的に携帯でポチポチ\(^O^)/(笑)
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