くろ、しろ、あか

□1幕:プロローグ
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バァン……バァン



銃声と薬莢の音が響き渡る射撃場。



暇があれば向こうにいたときも来てたっけ。



バアンッ……


標的全てが心臓を貫いた。



ガチャ


「ホォ……腕は上げたようだな」




『……アナタに捨てられた2年間、何もしてなかったわけじゃないわ』




「フッ…のようだな……」




『冷たい人ね。……私を、この捜査から外したのは…シュウだったのね。』



「……俺は間違った事はしていない。……なぜ日本へ来た?どうせボスに無理やり頼みこんだのだろう?」



『フッ…やっぱりシュウには叶わないなぁ』



すべて、お見通し……か。




『……今日、私の歓迎会だって。シュウも来てね』ニコッ


…上司として…ね。




答える事答えないまま私は射撃場を後にした。



















ナァ知ってるか?


裏切り者はたとえどんなけ顔を変えても、


匂いは消えやしねぇ



クックックッ



直ぐに見つけるさ………



アドニス……。





見つける?



フッ笑わせないで?それはこっちのセリフよ?



……ジン。




















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