短編
□もしも赤井秀一が医者だったら…B
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未夢side〜
何が起こったのかは分かったけど突然の事で対処しきれずただ優一君を守る様に覆いかぶさることしかできなかった。
「………っ……未夢!!」
優一君の声で目が覚める
『優一君……っ大丈夫?怪我してない?』
「俺は大丈夫だけど……未夢、頭から血が……」
頭を打ったのかだんだん痛みが増してきた
『大丈夫よ……それより…これっ…!!』
車内はごった返していて座席はもちろん外れて…
そしてなにより……
『窓が天井に来てる………って事は…』
傾いたのか。
連休最終日。子ども連れの親子がたくさんいた…。
みんなパニックになって外へ出ようとする。
私はみんなに呼びかける
『……ダメっ…動いちゃ。きっと助けが来るから…下手に動かない方が……っ…』
頭からぬるぬるした物が流れてくる
「未夢っ………」
『…大丈夫。…もうすぐ…』
助けにきてくれるから――
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