短編
□もしも赤井秀一が医者だったら…C完
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「じゃぁこの患者で終わりだな」
黄色と緑のタグの人達。
『はい。』
時計を見れば15:30分
もうあたりは落ち着いていて患者もあとヘリと救急車1回くらいで運べば終わり。
フッ
「見たか?リスト表…」
『はい。けど……』
未夢の名前は載っていなかった。
「これだけの事故だ、記入漏れかもな。」
『……ですよね。』
「あぁ。もう患者はあそこにいる人だけだ。後でS病院に確認してみろ。俺たち以外にはS病院が受け入れてるからな。じゃぁお前は次のヘリで帰って上がっていいぞ。
早く未夢の元へ行ってやれ」
『はい。』
「俺はもう少し確認してから救急車で帰るから」
そういって伊崎さんは去って行った。
「秀一!!!」
テントを片付けながら、ヘリを待っていると
後ろから誰かが俺を呼ぶ声がした。
『優一っ!!お前どこ行ってたんだ!?』
そういえば優一の名前もリストには載ってなかったなと今気づいた
「未夢がいねぇんだよ!!」
『…あぁ。きっと運ばれたんだろ。大丈夫だって』
「けどっ…」
『俺も後で調べるから。お前も次の救急車で病院……』
って言いかけたとき
RRRRRRRRRRRRR
病院用のPHSが鳴る。
発信元は伊崎さんだった。
俺は“応答”ボタンを押して耳元に当てる
『赤井です。何かあったん…≪すぐこい!!!≫…はい??』
≪2両目の裏だ!!≫
そう言われ一方的に切られた電話。
俺は言われるがまま2両目の裏に向かう
もしかして救助されてない患者がいたとか…だろうか。
俺は2両目の裏まで行った……
『何かあったん………っっ!!!?』
嘘だろ………??
まだ救助されていない患者―
それは………
『未夢…っ!!』
血まみれで…伊崎さんの手によって動かされてる…
未夢の姿だった。
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