くろ、しろ、あか

□3章:JK装
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『もおおおおおおおおお慧ぃいいいいい!!』





「ハーイ、本日の診察は終了しましたーガラガラ」




『冷たい事言わないの。』




「ったく………いいじゃん華のJK」




事が早く、週が明け

初登校の帰り。




「なんで来るのさ。」



『暇…だもん』



帝丹高校に通う事になり主な仕事は学校の無い日にしか与えられず


家帰ってする事ないからココに通うのが日課。



『いつでも来てくださいって渡してきたじゃん。紙』



「何かあった時って言いましたー」



くるくるくるくる椅子を回転させ



『あんたこそ暇そうね』



「言われたくアーリマセーン」




誰の為に作ったと思ってるんだ。なんて顔してこっちを見てくる。




「にしても、似合うじゃん、制服。赤井さんにはなんて言われた?」



『…わかってて聞く?』



この格好で一回秀のところに行ったけど



“……どう?”


“………ああ”




『……ホント、冷たい人。』




「………けど、好きなんでしょ?彼のこと」




『黙れ。……それよりさぁ…



ベルモット。…の動きは??』




「…今日の目的それか」




フッと笑う慧は“組織”モード




『私なりに調べたけど、

新出…とか言う人と絡みあるんじゃない??』




私が帝丹高校に編入した理由。



ただJKを楽しむわけじゃなくて




「うーん、肯定も否定もしないってところかな……


だけど、そろそろ動きだすよ。もう…日本に来てるから」




『………そ、ありがと』



そういって立ち上がる。




「……未夢。」




『………大丈夫よ。また来るね』




「できれば来ないように、してね?」




遠回して“気おつけろ”と言ってるのか…


…これから何か起こる事を察ししているのか



狙いは私なのかそうでないのか…





イチかバチかで出てみるか。
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