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□節分編
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「帝人くん、なにそれ恵方巻?」
「そうですよ。今日は節分ですからね。日本人たるもの、日本の行事を味あわなければ勿体ないです」
「ふーん。そういえば俺の分は?」
「そこに置いてありますよ。今年の方角は…南南東でしたっけ」
「帝人くん、俺の方向いて食べてよ」
「いやですよ。意味ないじゃないですか」
「だって恵方巻をくわえてる姿って別のことを連想させて卑猥…」
「変態は黙っててください。あと恵方巻食べてる時はしゃべっちゃいけないので話しかけてこないでくださいね!!絶対にですよ!!」
「えー、そう言われると邪魔したくなるんだけど」
「……(臨也さんなんか放っといて先に食べよう)」
「……」もぐもぐ
「ねぇ、帝人くん」
「……」もぐもぐ
「帝人くん、後ろから抱きついてもいい?」
「……(さっさと食べればいいのに)」
「……」
「んんっ!?」
「あ、やっと帝人くん俺の方見てくれた」
「げほっ、ちょ、臨也さんいきなり何するんですか!?」
「なにって見ての通り押し倒してるんだけど」
「そうじゃなくて、いきなり後ろに倒されて喉につまるかと……」
「ごめんね。でも俺のこと無視してた帝人くんがいけないんだからね」
「そんなの仕方ないじゃないですか、そういう行事なんですから」
「それでもいやだ」
「(この25歳児…!!)臨也さんのせいで折角の一年に一度の行事が台無しです。どうしてくれるんですか」
「じゃあお詫びするよ」
「お詫びって…ちょ、いざ、んむッ」
会話中断
――――――
今更だけど節分ネタ。
恵方巻食べながら妄想していたくだらない話。