drrr novels
□バレンタイン編
1ページ/1ページ
「今日は2月14日ですね」
「そうだね、帝人くん」
「臨也さん、今日は何の日か知ってますか?」
「ん?今日はバレンタインデーだろ?好意をよせる相手にチョコを押しつける、イベント好きな日本人らしい日だよね。本当に人間って馬鹿だよね。バレンタインデーなんて森●製菓の陰謀で、そんな日は存在しないのに、企業の馬鹿馬鹿しいイベントに便乗して浅ましい感情を他人に押しつけるんだからさ。まあそんなところも含めて俺は人間という存在を愛しているけど」
「じゃあ、僕はそんな馬鹿馬鹿しいイベントに便乗して臨也さんにチョコをあげようと用意してきたんですけど、いらないみたいなので自分で食べますね」
「え、ちょ、待って帝人くん!欲しい、すごく欲しい!お願いだから頂戴、帝人くんの手作りチョコ!」
―――――
すごく短い話。
臨也が偽物すぎるのは気にしない。