対照な春と夏

□永遠の騎士
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スザク、スザク、我が永遠の騎士、枢木スザク。


私の思い…届いていますか?








あなたの思いは、Cの世界にいる私に、手にとるようにわかります。


あなたはまだ、私を喪った絶望と、ゼロ――ルルーシュへの憎しみを、忘れないで、生きている。



でも、あなたの心には…親友だった、恋人だった『ルルーシュ』を失った悲しみもある。

それを振り切るため…あなたは、ルルーシュをお父様に引き渡した。





全部全部、私にはお見通しです。



それでもなお、ルルーシュへの未練が残って…苦しみ続けていることも。

ナナリーから、家族を奪った罪悪感に苛まれていることも。


ゼロへの憎しみが、私の復讐を成し遂げようとする思いだけが、いまの屍のようなあなたを動かしている。
そんなあなたを見るのが、私はとても辛いのです。




私は最期のとき、あなたにゼロの正体を告げませんでした。

それこそ、私のだした答え。


私には、あれがルルーシュの真意では無いという確信がありました。


そして何より、私がゼロの正体を言えば、あなたはルルーシュを憎み、復讐へと突き進んでいったでしょう。


あなたとルルーシュが、どれほど思い合っていたか。学園祭のとき、その後…私は痛いほど感じました。


そんなあなた方が…昔大好きだった人を今大好きな人が憎み、殺そうとする。

そんなの耐えられなかったから。



結局、あなたはルルーシュの正体を暴き、あなた方は啀み合い、憎み合うことに
なってしまったけど…

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