対照な春と夏
□セシルとジノの美味しいおにぎり計画
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「セシルさん、これは……」
「はい、エリア11…日本の伝統料理・おにぎりです」
ナナリーやアーニャやスザクとお茶を飲もうとしたジノは、スザクは機情、アーニャとナナリーにはガールズトークだからと追い出され、
キャメロットの研究室に来ていた。
「以前、スザクに貰ったのは、中に梅干がはいっていたのですが…ジャムもはいるのですか?」
首と右手をブンブン振るロイド。
「それは〜、セシル君の味覚がいだっ」
「なにかおっしゃいましたか?」
「いいえ、なにも」
お盆片手に微笑むセシルと、頭をおさえるロイド。
それを見たジノは、以前レンタルビデオで見たメオト漫才を思い出した。
日本芸能に生で触れ、ジノは感激した。
「でも、美味しいですよ」
「「えっ」」
セシルは喜びに目を輝かせ、ロイドは驚愕に目を見開いた。
「わかっていただけるんですか!?ヴァインベルグ卿」
「正気ですか!?ヴァインベルグ卿」
重なったのは、「ヴァインベルグ卿」の部分だけだ。
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