聖書と天才

□絶頂特効薬
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部屋の中に充満する、荒い吐息。


ドクドクという心臓の鼓動が頭に鳴り響く。


体は鉛のように重く、寝返りをうつのも億劫だ。



霧がかかって朦朧といした意識の中、早退してしまって部活に出られないことだけが心残りだった。








絶頂特効薬







朝から熱っぽかった体は三時間目、体育の時間中に限界を超えた。


最後に見たのは、崩れ落ちる景色と駆け寄ってきた英二の顔。


その後、気がついたときには自分の家のベッドで寝ていた。


今、熱は九度五分。送ってくれた手塚からのメモには病院に行け、と書いてあったが、


病院に行くような気力はもう残されていないし、何とか回復すれば部活にいけるんじゃないか、という淡い希望が残っており、病院に行く気など何も無かった。

しかし、目眩はおさまるどころかますます酷くなり、もう起きて居られない。


こんな状態で部活に行ったところで、みんなに迷惑かけるだけだ。


でも、今日は…
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