鮮血のように真紅の花を
□ペットは飼い主によく似る
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「みゃー、みゃみゃー」
「……」
「みゃーみゃー、みゃあ?」
「……」
少し垂れ気味の、猫耳カチューシャ。
フリフリ揺れる尻尾。
色は、孤高に戦う彼と同じ純潔。
首に巻いた赤いリボンは、彼の中を巡る命の鮮血。
不屈と諦め、その光と影に彩られた瞳はやはり孤高で、しかし幼いものでもあった。
…などと、何となくシリアス調に書いてみたが。
ルルーシュが背後を振り返ると、猫コスプレをしてアーサーとにゃーにゃーやっている
(実際はアーサーに総スルーを食らいスザク1人でにゃーにゃーやっているのだが)スザクが視界に入った。
(一応)恋人の微笑ましい光景を見て、ルルーシュは神が与えた完璧な美貌の下で
(禿萌なんだが…)
と鼻血を出し、スザクとの猫耳プレイの妄想を繰り広げていた。
そんなことは露知らず、アーサーの顔を覗き込み、そのぷりんとした魅力的なお尻を振ってすっかり猫気分なスザク。
それだけでご飯三千杯はいただる光景だ。
心の中のルルーシュは、今や鼻血の海に溺れている。
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