全ての愛を君に捧ぐ

□恋愛プロセス第一歩!
2ページ/2ページ


「謙也ぁ!ご飯出来たで。不二くんも食べにおりといで」



階下から響くオカンの声。




ちょ、嘘やろ!
ここまで来てお預けか!

「ははは…もうご飯か。早いね、謙也くん家は」
「おん。ウチはだいたい五時頃に…ってちゃうやろ!この場面でその台詞かいな!」
「クス、まあ、この場合仕方ないよ」

不二はゆっくり立ち上がると、大きく伸びをしてからドアノブに手をかけた。





「あ、」

ドアノブを回す前に、くるりと振り返る不二。
そして




そっと唇に唇を押しあてられたかと思うと、彼は口元をにやりと歪ませ


「続きは後で。期待してるよ?謙也くん」



そう言って、部屋を出ていきよった。
おいてかれた俺は、ポカーンと放心中。
不二の言葉が脳内で反芻される。




期待してるよ…
期待してるよ…
期待…

わああああぁあ!





さっきまでやろうとしとったことやのに。
改めて考えると、めっちゃ恥ずかしい。


そして、あの顔!
なんやアイツ、魔性か小悪魔か!?
さっきまであない可愛い顔しとったのに…。
駄目や。あの可愛い顔思い出すと、どうしようもなく壊しとうなる。


…とにかく、今はメシや、メシ!
そのあとのことは…まあ、そん時に考えればええやろ。






END


不二先輩は可愛いだけじゃないですよ、謙也くん。
その先の展開は…皆さんのご想像におまかせします

以上、マイナー上等謙不二でした
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ