小説
□年末年始は貴方と
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「今年も、もう終わりっすねぇ」
「色々あったけどよぉ、またオメェに会えて、良かったと思ってるぜ」
星と月明かりの中で、ハーレムとリキッドは寄り添うように夜の海を見ていた。
「リキッド、見てみろや。もうすぐ年明けだぜぇ」
ハーレムは腕時計をお互いの目の前に持って行く。覗き込むと23時59分を指していた。
「うわぁ、もうすぐっすね」
熱心に秒針を目で追うリキッドを、ハーレムは愛しそうに見つめていた。
55…56…57…58…59…
0時00分
「隊長っ!明け…」
リキッドは新年の挨拶をしようとハーレムの方を振り向いた瞬間…