私の生きた軌跡

□風雲編
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のぞみがお世話になった友人というのは私とは二十年来の親交があります

当時彼は失業して生活苦だったので私もかなりのお金を貸していました


ところが


彼女はその友人と体の関係を持ち妊娠してしまいます

その事実は私に知らされることなく中絶されます

私がそれを知るのはもう彼女に問い質すことが出来なくなってからになります


誰よりも家族、血の繋がりを大事に考えていた彼女は産めなかった我が子に対する罪悪感でまたひとつ心に闇を背負いました


それが引き金となったのでしょうか

身心の異常に気付いた彼女が診察を受けたところ鬱病との診断結果がくだりました

この病は本当に辛いものです

何よりも表面に現れにくいものなので第三者にその痛み苦しみが理解されません

かく言う私も多分本当には理解出来てないのだと思います

かくして私たち二人の闘病の日々が始まります

光の見えない長い暗黒の果てない旅路が

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