浮き足だつ街、学校。
2月14日、聖バレンタインデー。
去年君から貰った俺に不似合いなくらい可愛いクマのストラップは色が剥げて黒くなっていたけど、
変わらずにケータイについている。
今年は、何をくれるんだろう。
ふいににやけた顔を隠すためにマフラーを引っ張り上げた。
「あ、あのさ。」
君は後ろから俺に声をかけた。
「こ…、れ。あげる。」
耳まで真っ赤になった君は、俺に可愛く飾った箱を押し付けた。
「…可愛い。ありがとう。」
一言あればどうぞ!!
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