マリオ短編

□Bad×Happy
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『………!』

「(………なんだ…?)」


ディメーンは夢を見ている気持ちだった


『ディメーン…!』

「…ユンカ…」

『…おはよう、ディメーン…』

「夢…?」

『夢…じゃないかも……ちょっと来て』


ディメーンの体はズタズタだった


『力ないけど肩かすから!頑張ってぇ…!!ンンン…!!』


ユンカはオレンジの噴水の中にディメーンを引っ張った

ディメーンの体の傷はみるみると回復していく


『どう?』

「んー楽になったよ」

『よかった』


ユンカは昔と変わらない愛くるしい笑顔で笑った


「それより…ここは」

『アンダーランド…だよ…』

「そっか、僕」

『…ディメーン』

「どうしたんだい?」

『私のこと…毎日考えてくれてて…ホントにありがとう…』

「!」


ユンカは泣きそうな目をしながらポツリポツリと語る


『アンダーランドにはね…ジャーデス様って方がいるんだけどね…その方は…この世界で一番偉い方で…』


ユンカはゆっくりながらもディメーンに説明していく


『それで…ディメーンが前の世界にいる間の行動をね不思議な鏡で見せてもらってたの…』

「んっふっふ、僕、ユンカのためなら周りのことも考えないで…最低だったでしょ」

『最低なんて言わないよ。ホントに私に尽くしてくれてたんだなーって分かったし、私、幸せだったよ』

「…ユンカ」

『たしかに、周りのことが何も見えてないのは悪かったところだけど!でも…私にもう1度会おうって考えてくれて…私にこの世界をもう1度見せようって考えてくれて…私…嬉しかった…実際会ったのはこんな形になっちゃったけど…』


ディメーンはユンカを力強く抱きしめた


『痛いよ、ディメーン』

「少しだけ、こうさせてくれないかい?」

『数年振りだもんね……ディメーン』


ユンカの強く抱きしめ返した


『アンダーランドはね、とっても広いんだよ』

「うん」

『それにスカイランドってとろこもあってね』

「うん」

『とーっても広いの…こんな世界だけど…一緒に…行こう?』

「もちろんさ〜」













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