スマブラ短編

□また、明日も
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『マスター』

「ユンカちゃん…」

『遊びに来たよ』


マスターはここ最近、
ユンカ以外の人物をシンプルで見かけた記憶がなかった


「あのねぇ…私は、今はマスターハンドなんだよ」

『好きだよ』

「話を聞いて」

『好きだよー』


ユンカは今日もシンプルに挑んだ
1日に10回は絶対やっている
トイレや、お風呂、ご飯などで抜ける以外常に終点にいた

クリアしたことは1度もない

ちなみに今日は1回目の挑戦だ


「あのね、みんなは戦闘するためにシンプルに挑戦するんだよ?」

『知ってるよー』

「じゃあ、どうしていつも来るのさ」

『マスターが好きだから』

「あのねぇ…」

『本当のことだよ』


マスターはユンカがいつも冗談を言ってると思っていた


「(本当にめんどくさい子…)」

『それでね、この前リュカがネスと戦って勝ってさー、あれはビックリしちゃったね』


30分ぐらい経った頃


『あ、そうだ、サムスとお菓子作る約束があったの!お菓子出来たら持ってくるね』

「もう来なくていいよ」

『え?』

「面倒くさいから、ね?」

『そ、そっか…そうだよね…』


ユンカはいつも通り終点から降りて自殺をした


「自分から死んで…私には一回も攻撃しないで…なにやってんだか…」


マスターは大きく溜息をついた


ユンカが来てから何時間経っただろうか
一向に姿が見えない

久しぶりにシンプルに挑戦に来たカービィと妙に戦いにくい


星「…マスター」

「ん?」

星「なにがあったの?」

「え、何もないよ?」

星「朝、ユンカがお菓子作ってマスターにあげるって張り切ってた」

「そ、そうなんだ」

星「でも、お菓子作り終わったら自分の部屋に入って出てこなくなっちゃった」

「そういう日もあるんじゃない?」

星「ユンカがマスターに会いに行かないの、変」


カービィははっきり言った

マスターはなんだかぼんやりしていた
その隙をついてカービィはマスターにスマッシュをぶつけ、カービィのシンプルの挑戦は終わった







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