長編

□きどあいらく。
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今日は授業が1時間しかなく…


『ふあーあ…』

「ユンカちゃ〜ん」

『ああ…えっと…せつこ』

「せつこって誰だよ!」

『間違えた…けいかだ』

「1文字もあってないよ、まったく…今日だけは特別に許してあっげっる〜」

『で、どうしたの?』

「一緒に帰りましょ」

『うん、いいよ』

終わった頃にユンカが起きた
2人は学校の校門を抜けた


『なんか体調よくない…』

「どうしたの〜?」

『なんか…胸騒ぎがする…』

「病気にでもなったの〜?うつさないでよね」

『マスクでも買おうかな…』


と、そんな話をしてる時に女性の叫び声が聞こえた


女「きゃああああああ!!!!」

「え、何!?」

『……胸騒ぎが…』


2人は女性の叫び声がする方へ行ってみた
すると…


『何…?事故…?』

「え、え、ありえないんだけど〜!?怖すぎ〜」


後ろから声が聞こえた


《見ツケタ…》

『!?』

「いやああああああ!?」


真っ白の手袋をした大きな手がけいかをグッと掴んだ


「いやああ!!離してぇぇえ!!」

『けいか!!』

《………》

〈………〉


大きな手は2つあった
右手と左手であろう


『…もしかして…あの大きな手……(マスターハンドとクレイジーハンド…?そんな、まさかね…)』

《うーん…思ってたのと違うから却下!》

〈同感だ…ん?〉


大きな手がユンカの方向を向いている


『おい、けいかを離せよ…!!』


ユンカは自分のことより他人を優先する。
どんな嫌な奴でも、嫌いな奴でも。


《気が強いね…》

〈気に入ったぜ…俺は…〉

《うん、私も!》


けいかを掴んでいた左手がけいかを離し、ユンカを掴む


「ユンカちゃ…ん……いやあああああ!!」


けいかはその場から逃げていった


『(こ…怖い…かも…)』

《可愛い!!》

〈たしかに…〉

《というより、私、力使いすぎて疲れちゃったよ…》

〈そうだな、俺もだ〉

《よし、ちょっと調べよう》

『な、何!?』


右手が私に近づく


『(マスターハンド…)』








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