スマブラ短編

□手料理
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『たしかに何言おうと思ったんだろう…』


でも…か
私に無駄に気を使おうとして肉の方がうまいけど私の料理もそれなりにおいしいよとか言おうとしたんだろうな

…でもアイクは無駄に気をつかうような人じゃないし…


ロ「ユンカはどうしたいんですか?」

『えっ』

ロ「仲直りしたいとか…」

『……仲直りしたいけど…私からは絶対謝らない!』

ロ「そうですよね…でも、アイクも自分が悪いって思ったら絶対自分から謝ってきますよ。自分の部屋で待ってればすぐくると思いますよ」

『…そうだね。ロイ、話聞いてくれてありがとう…』

ロ「いいえ、少しでも気が楽になれば嬉しいです」


ロイはニコッと笑った
私は自分の部屋に向かって歩いて行った

食堂を出る前にカービィがいた


星「ユンカ…」

『どうしたの、カービィ?』

星「泣いてる…」

『えっ?…泣いてないよ…』

星「アイクが泣かせた?」

『え、いや…そうじゃなくてね…』

星「許さない!」


カービィは食堂を飛び出していった


『あらら…』


カービィを追いかけて行く訳でもなくゆっくりと自分の部屋に戻っていった


『ふぅ…』


私はベッドに横になった
鍵を締め忘れたけどめんどくさくなったのでそのままにした

なんだか眠いし…寝ようかな…















「…ユンカ」

『……ん…』

「……」

『あ…アイク…』

「…ホントに泣いてる…」

『べ、別に…ところで、何?』

「…ユンカの料理おいしかったんだ…」

『今頃それ…?』

「でも、俺…どんな食べ物より肉が好きなんだ…」

『私をまた怒らせたいの?』

「…ユンカの料理…すごくあたたかかったんだ」

『作ったばっかだったし…』

「…そういう意味じゃない」


なんだか、いつもみたいにおバカな感じで来ないからなんだか…
言葉がうまく出てこない…


「…オムライスより…肉の方がうまい…でも…ユンカが作ってくれたオムライスは…今まで食べたオムライスでも一番おいしかった…今度は肉料理が食べたい…って言おうとしたんだ…」

『……なにそれ…』

「俺…ユンカが怒ってる理由が分からないんだ…カービィが泣いてるって言ってて…急いできたんだけど…」


こいつはホントに…
バカ正直って言うんだか…
天然なんだか…
そんなんで怒りが収まると思ってるのかな…
まったく…

『はーあ、なんだか怒る気も失せてきちゃったよ』

「…ホントか?」

『うん』

「…よかった…」


アイクはホッとしたように微笑んだ







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