スマブラ短編

□星空
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『…体はあったまったけど…』

「どうかしました?」

『なんでこんな寒い日に外に?』

「! …えっとですね…」


ロイは急に言葉が詰まる


『…?』

「誰にも…聞かれたくなくて…」

『なにが?』


ロイは空を見上げる


「俺、ユンカに話したいことがあるんです」

『うん、どうしたの?』

「ユンカ…」


ロイはユンカの方を向いた

ユンカは急に目があってドキっとする


「俺…」

『う、うん…?』

「ユンカのことが好きです…」

『…ロイ…私も好き…』

「ユンカ…俺と付き合ってもらえますか…?」

『…ダメ』

「…どうして…ですか…ッ?」

『……(マルスにロイが切られるから…)』


ユンカさん、バカ正直すぎです


「言えないんですか…」

『ごめん…でも、大好きには変わりないんだよ…』

「どうして…」

『…ロイを守るため!』

「俺…を…?(もしかして俺は、戦うから…俺がユンカを失った時の悲しみを深くしないため…?)」


ロイさん、深く考えすぎです


「ユンカ…俺のことは気にしないでください…俺は、俺は、それでも、ユンカとの思い出を増やしたいです…!だから…」

『ロイ…』

「俺は、絶対にユンカを悲しませることはしません。俺は自分の命も守りつつ、ずっとユンカを守り続けます…!」

『ありがとう…ロイ…』

「だから…付き合ってください…」

『…ありがとう、喜んで…!』


ユンカはロイに抱き着いた
ロイはユンカを抱きしめた


『ロイ…』

「ユンカ…」

『マルスに…殺されないでね…』

「…へ?マルス…?(俺…深く考えすぎ…?)」


その通りです。


『もう、暗いよ』

「…そろそろ帰りますか」

『そうだね』


2人は手を繋いでスマブラ館に帰っていった


「ユンカ」

『ん?』


スマブラ館に着くと、ロイがユンカの名前を呼んだ


『どうし…!』


ロイはユンカをグッと引き寄せてそのまま唇同士を合わせた


『ロ…イ…』

「好きです、ユンカ」

『し、死ぬな!』

「へ?」


後ろには剣をおもいっきりかまえたマルスがいた


ロイの断末魔が綺麗な星空の下で聞こえた








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