スマブラ短編

□プロポーズ
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「それで、結婚式についてだ」

『式?』

「俺はこの姿じゃなく、手の姿で結婚式に出てェんだ」

『へぇ…なんで?』

「俺とユンカが出会った時、俺が手の姿だったからだ」

『ああ、そうだったね』

「だけど、な」


珍しくペラペラ喋るクレイジーに必死に話をついて行かせるユンカ


「結婚式といったら、することはなんだ?」

『誓いのキスとか』

「他は」

『結婚指輪の交換とか』

「そうだ。だが、その2つ、俺が手の状態だと実行出来ん」

『そうだね』

「…ユンカは別に構わないのか?そんな結婚式で」

『うーん…うん(プロポーズなかったし…少しくらい普通の結婚式と違ったっていいんじゃないかな…)』

「…ユンカ、何かが気に入らないんだな」

『えっ』

「2年も付き合ったんだ。それぐらい分かるに決まっている……、理由までは分からんが」


ユンカは少し黙った


「俺は、ユンカを幸せにしてやりたい。何が気に入らないんだ?」

『……言わない。(プロポーズしてほしいなんて恥ずかしくて言えない…)』

「ルカリオでも呼ぶか?」

『それだけはやめて!』


ルカリオは心の声を読むことが出来るので今のユンカには天敵だ


『じゃ、じゃあ言うよ!言うから…!』

「どうした?」

『……もうちょっと…ムードがある…プロポーズが…ほしかった…かな…』


クレイジーは少しキョトンとした
それからニヤッと笑い


「悪かったな、やっぱりユンカは可愛い」


また、ユンカの額にキスを落とす


「ちょっと待ってろ、似たような言葉繰り返すかもしれねェけどな」


クレイジーは考え事を始めた
1分するとクレイジーはユンカの方を向く


「ユンカ」

『どうしたの?』

「俺はユンカのことが好きだ」

『う、うん』

「だから、結婚しよう」

『…、喜んで』


クレイジーはユンカをぎゅっと抱きしめた


「幸せか?ユンカ」

『…うん。すごく幸せ』

「ユンカと結婚出来るなら、俺も幸せだ」

『……クレイジー…//』


2人は目が合う
何も言わず、2人はキスをした
長く、深く、唇同士が重なっていた


『…クレイジー…好き…』

「ああ、俺もだ。プロポーズは、満足か?」

『もちろん…』

「そうか」

『そのままの姿でもいいじゃん。私、クレイジーとキスしたい』

「ユンカがそう言うならこの姿でもいいな」

『私、ドレス着て、クレイジーがタキシード着て、一緒に隣を歩きたい』

「それもいいな」


2人の結婚式の話は弾んだ














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