スマブラ短編

□飲酒の力
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「やっぱり、ユンカは自分の部屋で寝てください」

『それもやーだ』

「じゃあ、服着てください」

『うーん…もうちょっとしたら』

「はぁ…」


ロイはユンカに聞こえるように溜息をついた

ユンカはショーパンも脱ぎ始めた
ロイは気づいてなく、ユンカはショーパンも脱いだ

脱いだショーパンを地面に置いた

その音にロイは振り返った


「ちょ、ユンカッ!!」

『ふいー…暑いよう…』

「……ユンカ…いい加減にしてくださいよ」


ロイはユンカに近づいた
ユンカは無表情のまま。

ロイはユンカをまたいで頭の横に手をついて、四つん這い状態になった


「俺だって男ですよ」

『……』

「男の前でそんな無防備な格好してはダメです」

『ロイ…』

「俺だから、ユンカを襲わないんです。他の人だったらすぐ襲われてますよ」

『……』


ユンカはまた少しだけ微笑んだ


『ロイの前だからだよ』

「だから、そういうのは『ロイの前でしかしないよこんなこと』

「そんなこといって…襲いますよ?」

『ロイだったらいいよ』


ユンカは真っ直ぐロイを見た

ロイはユンカから離れて、ソファーに座った


『ロイ』

「なんですか?」

『なんで襲わなかったの?』

「……」

『ねぇ、ロイ。私ね、ロイのこと好きなんだ』

「えっ…」

『だから…私、ロイが襲ってくれた方が嬉しかった…ロイは、私のこと好きじゃないのかな』

「……」


ロイはまた、ユンカのいるベッドに近づき、腰掛けた


「好きじゃなかったら、襲おうとも思わないですよ。俺がユンカを襲わなかったのは、ユンカが好きだから、大切だからです」

『……ロイ…』

「でも続きは、お酒が覚めてからですね」

『…うん』


ロイは寝ているユンカに少し長めのキスを落とした


「お酒臭いですね」

『うんー…』








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