マリオ短編
□初めての日
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―僕は地上を見るのが好きだった。スターロード、天空にない物がたくさんあって見ててずっと飽きない…
ずっと星は地上を見ていた
すると、別の星がやってきた
「また地上見てんのか?」
「まあね」
どうやら地上を見ている星の友達のようだ
友「なんだよ…たまには地上のヤツらの願いを叶えるのを手伝いしろよ…」
「地上を見てた方が楽しいよ」
友「はーあ…昨日は動物園とか言うところにいるキリンを見てたよな」
「あんなに首の長い生物をこの天空で見たことあるかい?」
友「まぁ、無いけどよ…」
「…!(あそこの緑の煙突がある家の側で遊んでる子…可愛いな…。遠すぎてよく見えないのが残念だけど…)」
友「お、あそこの緑の煙突の家の近くにいる子、可愛くね?」
「……」
友「お気に召さないか?マジ可愛いな〜…天空にもあの子ぐらい可愛い子いないかなー!!」
「…あの子、綺麗だね」
友「だよな!!やべぇ!地上に降りてぇなぁ!」
「………」
友「じゃあ、俺少し出かけてくるな!」
「あぁ、いってらっしゃい」
友達らしき星はどこかへ出かけていった
そして、地上をずっと見てる星はある1人の女の子をずっと見ていた
「…(あの子を見ていると…すごく胸が痛む……コレは…恋っていうのか…?)」
と、遠くから星たちの声が聞こえてきた
星1「なあなあ!今日もマリオ・グランカートが冒険に出たらしいぜ!」
星2「今度はどんな冒険するんだろうな?」
星1「あの、噂の大魔王とやらを倒すんじゃないか?」
星2「あぁ…マリオの妹のユンカは今度こそ連れていかれるのかな?」
星1「それはないだろ?いつもなんとか王国の姫が連れて行かれてるんだろ?今回もやっぱり姫じゃないのか?」
星2「王国の姫よりユンカの方が綺麗で可愛いって噂だぜ!一度でいいから見てみたいよなー…」
天空ではマリオやその妹、ユンカの話はよくでてくる
それほど有名な兄妹だった
「…(ユンカか…あの子みたいに綺麗で可愛いのかな)」
気づけば3時間が経っていた
友「お前…まだ地上見てたのか?」
「! まぁ」
友「今度は何見てるんだ?」
「色々と…」
と、その時
星達「きゃああああ!!」
「「!!」」
大きな剣が降ってきた
その大きな剣はスターロード目掛けて真下に落ちていく
“久しぶりに大冒険でもしたいなぁ”
この願いを流れ星に変えて流れた瞬間、スターロードは壊れた
友「おい!!コレじゃ地上のみんなの願いが叶わないじゃねぇか!!」
「大変だ…コレじゃ…地上の国はどうなるんだ?」
友「おそらく…願い事の叶わない世界に…」
「…僕が、僕が明日…地上に行く」
友「なんでだ?」
「スターロードは今、8つに別れた…ということは、また8つを集めてスターロードを直せばいいってことだろ?人形とかの体を借りて地上でスターロードのカケラ…スターピースを集めてくればいいんじゃないのか?」
友「そうだな!じゃあ、言いだしっぺのお前に任せたぜ!」
「!?」
周りにいた星達も聞いていたらしく歓声がたくさん上がっていた
そして次の日
「…!(あの子も…冒険にでてる!)」
友「どうかしたか?」
「……なんでもない」
友「そうか」
「……(あの子と一緒に集められたら…楽しいんだろうな…きっと…)」
友「…そろそろ、出発、だな」
「…あ、あぁ」
友「頑張ってこいよ」
「…体を捜してくる…」
友「じゃあな!」
「あぁ」
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