マリオ短編
□傘と窓と
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久し振りの雨が降った
ユンカは出掛けてる途中で傘を持っていなかった
『あぁ…どうしようコレ…』
ふ、と隣を見るとキノとナンシー
ナンシー「雨降ってるわ…」
キノ「どうしよう…傘持ってないよ」
ナンシー「私持ってるわよ♪」
キノ「おぉ!ナンシー流石!」
2人はいわゆる相合傘で帰っていった
と、車の窓からピーチ姫が覗いていた
『姫様!』
姫「ユンカ、どうしたの?」
『雨降っちゃったんだけど…傘持ってなくて…』
姫「あら!じゃあユンカの家まで車で送りましょうか?」
『えッ!ホント!?』
姫「さ、乗っていいわよ」
『あ、ウチ、マリオに迎えに来てもらうんだ!すっごい忘れてた…』
姫「あら、そうなの?分かったわ!またね、ユンカ(ニコッ」
ピーチ姫が乗った車が走っていった
『(っていうか…ホントに兄貴来るのかな…雨ダルいとか言ってすっぽかしそうだし…)』
と、パッと雨宿りしてるところの後ろを見ると喫茶店
『(ココでゆっくりしていこうっと…)』
From喫茶店
店「いらっしゃいませ」
『(おぉ、綺麗な店……ん?嫌な予感がする…)』
店員を見てみると、ノコノコ、パタパタ、クリボー、テレサ、トゲノコ、ハンマーブロス…全部クッパの手下
ノコノコ「あれ…ユンカさんッスか…?」
『に、似てるってよく言われます…』
パタパタ「?? まぁ、コチラの席へどうぞ」
『あの、人待ちなので窓側にしてくれると嬉しいです…』
クリボー「じゃあ、こちらどうぞ」
『ありがとう…ございます…;(バレたくないバレたくないバレたくない×∞)』
と、窓側の席に座った
遠くからクッパの声が聞こえる
亀「な、なんだとぉぉお!?ユンカちゃんが来ただと!?」
クリボー「声がデカいですクッパ様!あと本人はそっくりさんと言ってるんですが…」
『(やめろ来るな来るな…)』
亀「是非、ワガハイが出て行くしかないでわないか!何番テーブルだ?」
『(…orz)』
クリボー「14番テーブルです」
ノッシノッシと足音を立ててクッパがこっちへやってきた
亀「お冷お持ちしました」
『・・・・・・;;(マリオ速く来い早く来い速く…)』
一応会釈をするユンカ
亀「ご注文はお決まりですか?」
首を横に振るユンカ
亀「お決まりでしたらコチラのボタンを押してください!ガハハ!」
と言ってボタンを指し示すと同時にユンカに少し近づいた
亀「……!!この香り…やっぱりユンカちゃんだな!?」
『似てるって言われます…』←押し通そうとしてる
亀「ガハハハ!ワガハイには分かるぞ!ユンカちゃんだな!今回はマリオもいないからチャンスだな!」
『似てるってよく言われます…』
亀「さぁ、ワガハイの城へ行くぞ!」
ユンカの手をグッと引っ張るクッパ
『く、クッパ…やめ…ッ…あ』
亀「ワガハイの名前を知ってるということはやっぱりユンカちゃんだな!さあ行くぞ!」
『だ、誰かッ…マリオ…ッ』
「僕の彼女に何してるんだい?」
亀「彼女…?」
『(だ、誰…?)』
クッパの後ろには人形のような姿の人が立っていた
亀「誰だ!お前!」
「ユンカ、そろそろ帰ろうか。待たせてゴメンね」
『えっ…あ…う、うん!』
亀「こら!質問に答えろ!」
「ユンカの彼氏って答えておくよ、さ、行こうか」
ユンカの手を引いてお店を出て行った
そして店から見えないところまで歩いた
『あ、ありがとうございます!!』
「気にしないで」
『あの、名前は…?』
「僕?僕はジーノだよ」
『っていうか…ウチの名前はなんで知ってたんですか?』
「そりゃ…有名だし…なんていうか…ファンだからね」
『そ、そうなんですか…//ありがとうございます…//』
2人はしばらく会話をしていた
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