マリオ短編

□ワールドイズマイン
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ウチは一人しかいないんだよ?
代わりなんていないんだよ!
だからウチは、ウチの世界のお姫様だ!
お姫様なんだからそういう扱い心得てよね!


―今日は2人のデートの日


「おはよう、ユンカ」

『おはよう、ジーノ』


今日はウチの精一杯のオシャレしたんだよ?
その1いつもと違う髪形
可愛いって言われたいから頑張ったんだよ?

…気づいてくれないの?


「…いつもと雰囲気違うね」

『ホント?』

「いつもより可愛いよ、髪とか。すごく綺麗」

『ふふっ…ありがと』


―ユンカはくすぐったそうに笑った

髪型に気づいてくれたら
その2、次は靴までちゃんと見て!
わざわざ今日のために買ったんだよ?


「その服、買ったの?」

『そうだよ』

「すごく似合ってるよ」


―当然、という顔をした

でも…


『(服…だけ?)』

「あ、その靴も、かな?」

『うん、そうそう!』


よくできました!
その3、ウチの一言にはちゃんと返事すること!


『じゃあ、行きましょ?』

「うん、分かった。はい」


そういってジーノは手を差し伸べてくれた
…でも、別にわがままじゃないんだよ?
ただ、ジーノに…心から思ってほしいだけなんだよ…可愛いって…


『ん、のどかわいた』

「じゃあ、ココら辺で少し休憩しようか。飲み物でも買ってくるよ」

『ありがとう』


―ジーノはユンカをベンチに座らせて自動販売機に行ってジュースを買いに行ってくれた

…遅いよ、遅い遅い!!
ウチを待たせるなんて論外だ!!
ウチを誰だと思ってるの?
お姫様だよ!?


「お待たせ」

『もぅジュースいらない!!甘い物が食べたい!!』

「えっ…」

『今すぐにだよ!!』







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