マリオ短編
□見栄っ張り
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クッパ城最奥部
ユンカとクッパとクリボーやトゲノコなどが同じ部屋にいた
『クッパー!』
「どうした?」
『大好きだよ!』
「そうか」
と、当たり前とでも言ってるような反応
『大魔王だからモテて当然だよね…』
「…そうだな」
いつもに比べて少し冷たい
『外散歩してきていい?』
「ダメだ!」
『こんな埃っぽい部屋もういやー!』
「自分の部屋行って来い…」
『…分かった』
ユンカは最奥の部屋かを出て行った
『もー!クッパの意地悪!バーカバーカ…』
ミニ(ミニクッパ)「後でクッパ様に怒られるぞ…?」
『あ、ミニクッパー!!ねぇ、ウチの部屋来て!!愚痴聞いて!!』
ミニ「お、おう」
いきなりすぎて焦るミニクッパだがユンカについていくことにした
――ユンカの部屋
『はーあ…』
ユンカは自分のベッドに腰掛けた
ミニクッパは近くのイスに座った
『ねぇミニクッパ』
ミニ「ん?どうした?」
『大好きだよ』
ミニ「!?//オ、オイラもだ!!」
『って普通言ってくれるよね!?』
ミニ「…え?」
『クッパに言ったら「そうか」だってよー!!むかつく…!!』
少しガッカリした様子のミニクッパ
『クッパの声が聞こえる…』
ミニ「あ、本当だ」
そっと壁に耳を澄ます2人
クリボーと会話しているようだ
「よし、今日こそピーチ姫をさらうぞ!」
クリ「いつもマリオにやられてますからね…」
ぐしゃっとクリボーが踏まれたような音が響いた
『どうせピーチ姫の方が大切なんだ…どうせピーチ姫の方が好きなんだ…』
ミニ「そ、そんなことないって!!」
『…あ、そうだ!!』
ミニ「??」
ユンカの発言が忙しくて頭がついていかないミニクッパ
『ねぇ、ミニクッパ』
ミニ「どういた?」
『マリオのところ遊びに行ってくる!』
ミニ「え゛っ!?」
『だからさ、20分ぐらいしたらウチがマリオにさらわれたってことにしてくれない?』
ミニ「え、えっと…」
『お願いっ!!』
ミニ「わ、分かった…」
『ありがとミニクッパー!!』
バイバイと言ってユンカはクッパ城から出て行った…がもちろんそう甘くはなく
ノコ(トゲノコ)「ユンカ、ドコへ行く…?」
『えっ』
入口を見守っているトゲノコに止められた
『マリオのとこだよ』
ノコ「……クッパ様に怒られるぞ…」
『大丈夫だよ、ピーチ姫の方が大切だもん、ウチがいなくなっても…たぶん何も言わないよ』
ノコ「!?」
『トゲノコ…だからさ…お願い!!クッパにはマリオにさらわれたってことにしといて!!』
ノコ「…何か…どうしても、やりたいことがあるみたいだな…」
『ピーチ姫とウチどっちが好きかっていう…それだけ』
ノコ「…仕方ない…クッパ様にバレないうちに早く行け」
『トゲノコ…ありがとう!大好きっ!』
ノコ「…はぁ…」
ユンカはキノコ王国のマリオの家に向かって歩いて行った
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