のーまるのお部屋
□ごめんね、
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大好きでしょうがない彼に別れを告げたのは私だった。
私は生れつき体が弱く、前から入退院ばかりを繰り返していたけれど、最近発病してしまった病気は、治る見込みがなく、余命は半年なのだと、小さい頃からお世話になっている先生に告げられた。
だから、別れたくもない、大好きな大好きな彼に別れを告げた。
なんでって、何度も問われたけれど答えられなかった。
ただ、ごめんって、それしか言えなかった。
何度も何度も、私は君に泣きながら謝った。
それから、先生から宣告された余命半年も持たずに私は1番大切で大好きな人よりも先に、天国へと旅立った。