のーまるのお部屋

□可愛いからこそ心配なものがある
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俺の彼女はめっちゃ可愛い。とにかく可愛い。それに、優しくて誰とでも仲良くできる。だからこそ心配になることがある。
たとえどんなに好きだと言われても、心配なものは心配だ。
そんな心配ばかりしている毎日。

そんなある日、俺の彼女こと静瑠(シズル)が俺のクラスへとやってきた。
俺に用かな、と思い、席を立つ準備をした。


『優ちゃんっ!ちょっと来てっ』


ゆ、優ちゃん?
それって、奥田優一のことか?
確か、幼馴染みだと言っていた気がする…。
何だろうな、幼馴染み間での何かか?

こっからだとちょっと聞こえない…。
近寄るのも変だし、見てることにしよう。
そしたら何か分かるかもしれないしな。

ん?奥田が戻ってきた。机を探って…あれは、家庭科の教科書…?
そういや、家庭科は全学年共通の使ってんだったっけ?

あれ、何で静瑠に渡して…。
それを静瑠も笑顔で受け取って…。

彼氏の俺を差し置いて幼馴染みから借りるのか?
俺って、静瑠の何なんだ?

つか、もういないし。
話し掛けにも来ないのかよ。
何か、アイツに負けた気がしてムカつく。
というか、俺がいんのにわざわざ奥田に借りる意味がわかんねぇ。
とにかく何かムカつくんだが、何だろうか…この感じ。

何か知らんがムカつくから暫く静瑠なんか無視してやることにした。


 
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