短編

□日だまりの中へ
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彼を初めて見たのは、ある冬の寒い日だった。

半ば追い出されるような形で親に外に出させられ、気まぐれで足を運んだ並盛公園にやたらと騒がしい集団がいた。

(このくそ寒い中元気だねぇ〜。若いな。)

そんなことを思って何気なく目をやったらそこに彼がいた。

特に目立った容姿じゃない。

(というか、一緒にいた子たちのがカッコよかったような)

それなのに、目が逸らせなかった。

何だろうこの感じ。


この時はまだ気付かなかった…
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