旧拍手

□〜2月3日
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『えいっ!』

「わっ!」

『へへ、寒いね…悟飯くん』




ぎゅーっと悟飯くんに抱きつく。いきなり抱きついたにもかかわらず彼は優しく私を抱きとめてくれた。

悟飯くんはそうだねと笑うと私のおでこにキスをしてくれる。




「どうしたんだい?」

『悟飯くんに抱きつきたかっただけ』




そう言うと悟飯くんは照れたように笑った。
君は正直だねと言って私を膝の上に乗せた。




「うーん、寒いなぁ。外は雪でも降ってるのかな」

『うん!私さっきまで外で雪だるま作ってたんだ』

「なんだって?」




バッと私の手を掴んで悟飯くんはその冷たさにびっくりしていた。
温めなきゃと私の手をぎゅーっと握ってくれる。




『大丈夫だよ。痛くないし、支障ないよ?』

「でも寒いんだろ?もう、君はほっとくといつも無茶ばっかり…」

『これは無茶じゃないよ。遊んでただけなのに』

「手袋もしないで?凍傷したらどうするんだ」

『う…。ごめんなさい』




素直に謝ると分かってるならいいんだと私の頭を撫でる。

私はその心地良さに目を細めて暫くそれを味わっていた。




『ね、悟飯くん』

「なんだい?」

『私ね、すごく寒がりなの。でも悟飯くんあったかいからさ』

「うん」

『抱きついててもいい?』




悟飯くんを見上げると彼は一瞬止まってから勿論だよと言ってくれた。




寒いから、ずっと一緒にいよう




(うわぁぁ!可愛すぎだよ!これ、上目遣いってやつだよね…!こんなの何処で覚えてきたんだぁぁあ!)



余裕そうにみえて心の中は騒がしい悟飯くんとか可愛い。





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