FINAL FANTASYV*
□requiem
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それは、唐突すぎる選択。
そしてあまりにも残酷な、結末。
何故。
何故なんだ。
どうして、二人は…
「さあ、これでエウレカの鍵が完成した。これを持って行くのだ…」
俺達に
自らの命を絶たせたんだ。
理由は、分かっている。
二人と戦うエネルギー…
強大な、力。
それが、鍵を完全なものにするには必要だったんだ。
でも、俺達は
「…ッ」
二人の死など
望んではいなかった。
「どうして、こんな事…」
「言ったはずじゃ。わし達を倒さねばお前達が死ぬ。鍵を完全体にせねば世界に光を取り戻す事さえ出来なくなる」
「それは分かってる!でも、だからって…こんな…」
「避けて通れぬ戦いもあるのだよ…」
「ウネ…」
「さあ、これを渡さなきゃね…持ってお行き」
ウネに差し出されたそれは
銀色に、淡く輝いている。
先程ドーガから受け取った、もう一つは
金色に。
「これは…」
「シルクスの鍵だ。シルクスの塔の封印された扉を開ける鍵だよ…」
どうして
どうして
「ドーガ…ウネ…死なないでくれ…!」
二人が、犠牲にならなければならないんだ。