Luna

□序章 死んだ乙女
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 この手紙を読んでいるということは、私はもう死んでいるでしょう。そして、死んでから数日、あるいは数週間が経過していることを望みます。この手紙の隠し場所を決めるのに、時間がかかりましたから。


 お父さんとお母さんは優しい人です。そのため、私に死んで欲しくなかった、まして自殺なんて絶対にやめて、と思っているでしょう。


 ―しかし、私は自らを殺しました。自分でこの選択肢を選んだので、どうか悲しむことはやめてください。


 この手紙に、どうして私が自殺という選択に至ったか、それを記しておきます。長くてつまらないモノですが、どうか読んでくださいますと幸いです。

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