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□浮遊的感情
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はじまりは、いつも唐突に来る。

夕暮れの差す裏庭に、人が見えたんだ。


「好きです」

告白するのに裏庭はどうやらベストスポットらしい。
実際、今もラブコールが響いていた。

(私には、関係ないけど。)



「付き合えば良いんだろ、さっさと行くぞ」


(さっきの取り消し、やっぱり関係あった)


そこに居たのは、可愛らしい女の子と手を組みながら歩くあいつだった。


(軽い奴だ)
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