小説

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風丸視点プロローグ




深夜
いきなり入った電話で起こされた

それは
もぅ、何年もあって居なかった母の死を告げる電話だったと同時に

母のもう一人の息子を引き取って欲しいと言うものだった。

正直面倒だ。
関わらないのが一番だと思うにも関わらず
無言だった俺の反応に電話の相手は賛成したと思ったのか

宜しくなのむよ

っと一言言って電話を切った

何も言わずに事が進んだ苛立ちさと
面倒臭さが俺の心を支配して行くのを感じ
俺は、考えるのを止めた。

電話の相手によると
今日、住んでいた家を出てこっちに来るそいだ。

多分着くのは明日あたりにだろう
存在を今知った弟がどんな奴なのか知らないが、あの女の子供だ。
正直言って
気が合うとは心底思え無い

母とは俺が五歳になったあたりからあって居ない

そんな母が残した子供を今更引き取る羽目になるとは
夢にも思わなかった

いや、思いたくも無かった

まぁ
今考えても仕方がない
明日そいつが来た時にでも考えよう。

どうしても
気が合わ無ければ追い出せば良いだけだしな






この時の俺には想像も付かなかった
此れから出会うそいつと一人の女を取り敢う羽目になる事も

そいつが想像以上に曲者だった事に。






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