長編

□第二幕「必要成績?階級?ペア?…あと作り笑顔どうにかならないかな?」
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「ちょっと、教室戻っててくれないかな!わたし職員室呼ばれてるから!」

「うん、わかった。」


転校生であるあたしは、移動教室も萌愛ちゃんにくっつくことにした。

けれど萌愛ちゃんは嫌な顔ひとつせずアタシと一緒にいてくれた。

そんな移動教室終了後。萌愛ちゃんは、忘れてた。と職員室へかけていった。

そのままクラスメイトに流れて教室に行ってしまえばよかったのだけど、トイレに行きたかったあたしは、少し外れてトイレに向かった。

…のはよかったんだけど。

教室の位置が全くわからなくなってしまったのだ。
周りにクラスメイトは皆無。

まさか校舎のなかで迷うなんて思ってもいなかったけれどこの広い校舎。迷ってしまったものはしょうがない。

とりあえず教室のある階に到着したもののやっぱり教室の位置がわからなかったので休み時間の延長線上ってことで、転校初日から授業をサボる事にした。

いや、教室にたどり着けないんだからしょうがないよね?



とりあえず、廊下にいては先生に見つかる可能性だってぐんと高まる。

あ、サボりといえば屋上だ。

そんなあたしの単純な思考回路がとりあえず上の階へ、とあたしの足を動かした。
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