BOOK
□Im your family
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ここは名前もない小さな山…ここの山奥には
正真正銘の妖怪のような物達が人間にばれないようにひっそりと暮らしていた。
妖怪と言っても人間に悪さをするわけではないが、自然を破壊し、生物を死滅させる人間を良い生き物には見ていなかったのだが…
そんな中に人間に興味がある変わり者がいた…
「うわー人間さん達って楽しそう…♪」
そういうのは小さな狐で楽しそうに尻尾を振っていた。
その日は山の下の村がお祭りで村の一部がピカピカと光っていた。
「…ちゃんと…もっと近くで見てみたいな…」
と子狐はそこから飛び降り、山の下部に行こうとしたのだが…
「あ!お母さんに行ってきます忘れちゃった!」
そう言ったと思うと子狐は方向を変えて
どこかへ走って行った。
向かった先は小さな洞窟、ここがこの子狐にとっての家。
「お母さん、行ってきます…」
と子狐は跪いてお祈りするように言った。
「よーし!いってきまーす!」
元気良く言うと子狐は走って山を下りて行った