BOOK

□solider and children
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--------------ニ週間前------------------




ローチは任務を終え、軍の宿に帰り近くの保護施設に行っていた。



そこには親をなくしたユダヤ人の子供達がいた。



ローチも元々その一人ユダだった、そして子供達はローチをよく知っていた、中でも…



「あ〜兵隊さん!」


と金髪の六〜七才ほどの男の子が駆け寄ってきた



「久しぶり…ココナ」



ココナはローチが付けた名前だった本人いわくココナッツミルクを飲んでいた時
に施設に入ってきたかららしい…適当な事である。



しかしココナはその名前をとても気に入りローチに懐くようになった



「…また会えたね」


と恥ずかしそうに俯いて言ったココナ、ローチは戦場に行く前いつもこの施設に
顔をだし、行ってきます



を必ず言うのがルールだった、ローチは笑いながら


「また会えちゃったな」



と金髪の頭を撫でた


そのまま


「遺書を書いた意味が無くなった」


と満面の笑みで言った。
ローチは遺書をいつも書く、もちろん贈り先はこの施設だ。


しかしこの遺書を書くといつも怪我一つなく帰ってこれる



「またいしょ書いたの〜?また意味なかったね〜」


と笑いながら言った。


しかしローチは少し真剣に


「…でも俺はいつか死ぬそしたらお前が皆を守るんだぞ?」


と言う


「…うん分かってる…………兵隊さんが死んでも僕絶対、ぜ〜〜ったい泣かないから…だから……ふ…ふぇぇ…ぇぐ…」


 
ともう涙目で涙を堪えている。


ローチはその顔を見ていられず

「安心しなよ俺は簡単には死なないから」



「うぇっ…本…当?」



少し泣き止んできたココナ



「本当!」


笑うローチ


するとココナはローチに抱き着く、ローチも抱き返しながら頭をさすってやる

「あ〜!ココナばっかりずる〜い!」


と近くにいた子供達から一斉に文句が上がるココナは抱かれながら舌をべーっと
出した



「こらココナ…」


と軽く注意をした。


「ココナだけじゃなくて僕とも遊んでよ〜」


俺も!あたしも!とどんどん声が上がる、




「分かったからさ!じゃあ皆で鬼ごっこでも
しよう」


とローチが言うとココナはローチの肩に触れた



「タッチ…」



とローチの腕から飛び離れ



「兵隊さんが鬼だぞ〜」



というと周りは、わ〜!と一斉に逃げた




「あ!ずるいぞ!うお、M1911なんて向けるな!!」



とローチは追いかける…こんな日々がいつまでも続いてほしいとローチは思って
いた。



…しかし、ローチは自分の手でその日々を壊した
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