Baseballers

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こんなこと止めよう、と言った声は無視した。
声の主であるSは変わらずBの中に入っていて、けれどBは全く表情を変えることは無い。
もう、止めよう。
Sがもう一度言ったので、Bは動きを止めた。そして言った。止めてどうすんだ。
Sにはわからない。しかしこれは『してはいけないこと』と云う意識が強くあった。

 何、また主将に何か言われたワケ?
Bが動きを再開する。
 言、わ  れて、なん か  、
 じゃあ黙れや。
ずるりと深く入ってBは態とらしく喘ぐ。Sは嘔吐感を覚える。


「お前がどう思おうが、お前のは間違い無く立っちゃってるし、間違い無くお前は俺に逆らえない」


BはSに口接けた。

「考えるな」

────バカラは何で俺を犯すの?

Sは聞いた。
Bはうっそりと微笑んだ。

犯されてんのは

俺。


そう言ってBはけたたましく笑った。



     -終-
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