Baseballers

□L.A.N
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男同士であると云う事は、然したる問題ではない。
強いて問題であると云うなら、倫理だろうか。あとは、自分と相手との間に所謂愛が無いことか。愛が無くとも、望んだ快楽は得られるし、罪悪感など全く無かった。



「何、考えてんの?」


ぐいと髪を掴まれ、我に返る。墨蓮の『中』を実感して背筋を駆け上がる電気刺激。
「あ、」
「そんなにイヤ?俺とやるの」

粘着質な音が結合部から聞こえる。墨蓮が上に乗った騎上位であるので、芭唐はあまり動けない。墨蓮は芭唐の腹に手を添え、好き勝手に出し入れしている。

「自分に言い訳してたんでしょ?」
墨蓮は芭唐の前髪を掻き上げる。
何か言っているが、芭唐には余り解出来ない。
芭唐は限界であるのに対し、墨蓮は、汗を垂らしてはいるものの、涼しい顔で腰を振り続けている。
不感症じゃないのかこいつ、と芭唐は思う。

では何故、芭唐と繋がるのか。

顔に出さないだけで感じているのだろうか。

それとも。


実は愛し
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