Baseballers
□Dream is dream
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PRRRR…RRRRR…
夜の9時頃だろうか。帥仙刃六の携帯電話が鳴った。
無機質な着信音が響き、帥仙は急かされるように通話ボタンを押す。
ピッ
「もしも「帥仙さ〜ん!!」
し、は墨蓮の泣き声に掻き消された。
「どうした墨蓮!?」
尋常じゃない墨蓮の様子に、帥仙は慌てて聞いた。
「芭唐が!ひどいんですー!」
プツッ
速攻切った。
PRRRR…RRRRR…
かけ直してきたので無視する。
RRRRR…RRRRR…RRRRR…RRRRR…
………うるせぇ〜……
PRRRR…RRRRR…
観念して電話をとる。
ピッ
「さっさと諦めろよてめぇ!」
「帥仙さんv聞いて下さいよ〜。芭唐がひどいんです!」
「いいから切れ。惚気は聞きたくない」
「え〜帥仙さん自分が上手くいってないからって〜」
「───殴るぞコラ」
「やだ〜!」
暴走した墨蓮は、かなり、ムカつく。だからとりたくなかったのだ。
……普段はイイコなのに…(はらり)
そうして帥仙は、墨蓮の惚気話を聞き続け……
と、突然。