Baseballers
□チョコレィト中毒
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君はチョコを一粒、口に放り込んだ。
手に持った『アポロ』の他に、コンビニの袋からはチョコレートばかりが覗いている。アーモンドやスナック、マカダミア、etc…しかし共通はチョコレートだ。
「中毒者だね」
くすりと笑って僕は言った。すると君は、心外だと言うように僕を見た。
「あんたこそ、野球中毒じゃねぇか」
あっという間に１箱消費して、新しいパッケ、今度はアーモンドを開ける。
「あれは、ねぇ。中毒というか好きだからさ」
「俺もだ。好きだから食ってる」
１個要る？と薦めてくれたが、僕は要らない、と言った。
「君のは中毒だよ。毎日毎日チョコばっかり…飽きないのかい？」
「飽きないから食ってんだろ」
それもそうだ。
君が手に取るアーモンドチョコレート。
「あんただって、毎日毎日野球ばっか…飽きないのか？」
「君と同じさ」
僕は君の食べた空き箱の成分表示を見る。うわ、カロリーがすごい。