Baseballers

□猫★猫U[watermelon woman Remix]
1ページ/4ページ

屑桐の家に、明るい声で電話をかけてきたのは御柳だった。



屑桐さんですか?あー、はい、御柳です。今から屑桐さん家来ても良いですか?


屑桐が別に構わないと言ったら、じゃあおじゃましますと返ってきた。



ピンポーン



すぐにチャイムが鳴ったのでまさかと思うとやっぱり御柳がいた。

全身ずぶ濡れで、髪からはぽたぽたと滴を垂らし。

「…どうした」


「すんません。雨に降られたんでシャワーか傘かどっちか貸して下さい」

確かに開け放しの扉の先に見えるのは土砂降りの雨。
小雨が降っていたのは知っていたが、ここまで酷くなったことには屑桐は気付かなかった。

「シャワーも傘も両方貸してやる。上がれ」
屑桐が言うと、へらりと気の抜ける笑みを浮かべ「おじゃまします」と言いながら靴を脱いだ。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ